ヒアルロン酸について

健康食品の宣伝などで耳にするようになったヒアルロン酸とは、1934年、アメリカで発見されたものです。ヒアルロナンというのが正式に国際命名法でつけられた名前ですが、化粧品や健康食品などの分野においては、ヒアルロン酸という名前で呼ばれています。このヒアルロン酸は、軟骨の機能を維持する上で大変重要な役を担う成分を持っているため、関節炎や目の病気を治す薬としても使われて、また肌や関節の健康を守る点では定番成分といわれています。ヒアルロン酸には大変高い保湿力と強い粘性があり、それは関節液や皮膚、腎臓、脳、また眼の中にある硝子体など、身体の中で水分が多い組織に含まれています。抽出されたときのヒアルロン酸は、白色の粉末ですが、水に溶けると粘性のある物質へと変わります。しかし、ねばねばした状態は、手などについたときにはさらっとした状態にか変わるという特徴があります。そのせいか、ヒアルロン酸のドリンクもトロリとしたものが多いようです。ヒアルロン酸にはふたつのタイプがあり、そのひとつ高分子ヒアルロン酸は天然のもので、もうひとつ低分子ヒアルロン酸は人工的に精製されたものです。にわとりのとさかなどから抽出されるのが天然のヒアルロン酸で、乳酸菌や連鎖球菌から生産されるのが人工のヒアルロン酸で、ドリンクなどに使われています。ヒアルロン酸については、これまでまだあまり知られていない部分がありましたが、体内の保湿を助ける働きは確かにあり、歳を重ねるごとにこのヒアルロン酸が少なくなっていくと、それは老化現象といわれる症状をもたらすことになるのです。化学的にはまだはっきりと証明されているわけではありませんが、ヒアルロン酸のドリンクなどを飲んで老化を防ぐことができるのであれば、誰しもがそんなヒアルロン酸を取り入れようとすることになるのは間違いありませんね。