抜け毛のメカニズム

頭髪が薄くなる悩みは、当人にとってはかなり深刻なものがあります。髪について知ることで悩みを解消する糸口があるかもしれません。頭皮の中には、髪の根本が埋まっている場所があります。毛の元の部分を「毛根」といい、毛根は頭皮の毛包の中から生えてきているのです。新しい髪の毛を作るための栄養分は、毛細血管に乗って髪の「毛乳頭」という部分に送られます。「毛乳頭」は毛根の根本にあるふくらんだ部分の中心で、根本の丸い部分は「毛球」と呼ばれています。送り込まれた栄養で髪の毛は成長するわけです。抜け毛の悩み、もう1つ解消ですね。次は、髪の毛のサイクルについて。髪にも寿命があります。成長期・退行期・休止期・成長期の順で生え変わります。これを「毛周期」といいます。個人差はありますが、髪の成長期は3年から6年程度です。そして数週間の退行期を経て、休止期に入ることで髪のサイクルがひとまわりします。次の新しい髪は休止期に入ると作られます。そして新しい髪が古い髪を押し出すようにして髪の毛を作っていくのです。栄養が毛乳頭に行き届き、髪を作る機能を順調に働かせているかぎり髪の毛は健康です。一日に抜ける髪の毛は、男性で100本、女性で150本程度なら、悩む心配はありませんよ。それは休止期を迎えた髪の毛ということになりますから。新しい髪の毛が準備されています。けれど、抜け毛の量があまりにも多すぎる場合はサイクルに狂いが出ている可能性がありますので、対策を立てなければなりません。正しい発毛サイクルを維持することが、抜け毛が多くなりすぎないようにするコツです。髪の生えるメカニズムを知り、自分の髪で何が起きているか知ることで悩みの対策を立てることができます。